超ホモ・サピエンス日記サテライト。

このブログはノンフィクションです。

ファッションと、写真。

写真とファッションは、とても関連性がある気がする。

yukisiratori.hatenablog.com

で、ここから発展。

ビル・カニンガムはファッション・フォトのカメラマン。

コレものすごく良かった!

現在、80歳を超えて現役カメラマンの彼を追ったドキュメンタリー。

彼は、ほとんど体1つで写真を撮ることだけが、すべて。それが生活。

そもそも家も何処でも良いし、洋服も作業服。財産も名誉も興味なし。

自転車にまたがり、何処にでも出かけていく。

カメラを首にブラ下げてに出かけていって、ひたすら写真を撮る。

来る日も来る日も。それが彼の「人生」。


映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』予告編

この予告編にも出てきますが、彼の言葉の中ですごく印象に残ったことがあって。

「ファッションとは、文明という鎧なんだ。

 ファッションを捨てるという事は、文明を捨てるということだ。」

 と、コレにはびっくりした!そうか!ファッションは鎧なんだ。

そうかもしれないなって。

 

文明という、ある意味では人間が手にしている「おもちゃ」で「プレイ」するわけですよね。例えばそれは、分かりやすくいえば「コスプレ」なんかは、その意味をそのままストレートに表現しているわけだけど、そういう特別な「ゲーム」でなくても、日々私たちは、鎧に身を包んで社会の中に「参加しに行く」そのことを「無駄な、余計な、意味のないこと」だと思わずに、むしろその【文明・文化】を「楽しむ」って言うのは、考えてみればすごく高度な遊びだし、そもそも人間を人間たらしめているようなモノなんだと思った。戦うのにも、それぞれの流儀がある。

http://www.welcomenotations.com/wp-content/uploads/2011/09/bill.jpg めちゃ、いい笑顔!

そしてそれを子供のような表情で、目をキラキラさせて言うビル本人は、いつもウィンドブレーカーみたいな青い作業着で、雨が降っでも合羽着て自転車移動。雨合羽破れたらガムテープで補修して、とにかく変わらないスタイル。財産は一切持たず、ある意味で「写真を撮るしか能のない」おじいさん。

 

彼本人は、どうひいき目に見ても、ファッショナブルではない

でも、彼自身は「目撃者」なんだよな…と。「記録者」というか。

だからそれでいいのだ。というか、むしろ「目」そのものに足と手が生えてる。

 

でもね、こういう人うちの近所にもいる。朝4:00から畑に出てて、いつも同じ作業服着てて、雨でも風でも雪でも、そこらへんをウロウロしている。

まるで、畑の精霊。番人って感じ。でもある意味すごく、すがすがしい。

彼らにとっては「それ」を「やる」事が、生きること

 

で、いつも笑顔の彼が、家族の話になった時に、初めてすごく表情が変わり、ひどくナイーブな一面を見せた時が非常に印象的だった。本当に、少年のような繊細さを今でもそのまま持ち続けていて、その部分については「手付かずで」残っているんだと・・・

 

NetFlixでも、見られます。

www.netflix.com

 

さらに高齢化して、今度は90歳代の彼女!今公開中!

irisapfel-movie.jp

 アイリスは、ビルの映画にも登場している。黒の丸縁メガネが印象的な彼女。


3/5公開『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』予告編

 私、20代くらいの頃から早く歳をとりたいと思っていて、できれば60代くらいに。なぜなら、とんでもない若白髪なんですよ。めちゃめちゃ白髪が多い。今やっと3割くらい。早く100%白髪になりたい。

白なのか黒なのか、はっきりして欲しい。

黒なら黒!白なら白の方が、スッキリ。

http://img02.ti-da.net/usr/place/e1d34792.jpg 若白髪、代表。

このアイリスの髪は理想だな。坂本龍一も良いなと思うけど、彼は男性だからメッシュみたいで格好が良いけど、女性の場合の黒白混じり髪って結構アレンジが難しい。そんな事感じさせないような精神力が欲しいけど、それもない。

http://static01.nyt.com/images/2015/02/08/business/8-CORNER/8-CORNER-blog427.jpg 今この段階(ロイス・ブレイヴァマン)

なんで生え際から白くなっていくのだろう。メカニズムが知りたい。

 

髪染めって辞めるタイミングが難しい。髪は痛むのに、ずっとしていると辞められない。引っ越すとか、転職とか、還暦とか、そういうタイミングが良いと思う。私は、10年前からそのまま。でも必要があるときには(人前に出る必要があるときとか)「黒く染めるのではなく、脱色する」方法をとります。

これの方が、白髪が目立ちません。白いほうにあわせるんです。おススメ。黒く染めると、新しく伸びた部分の白いものが目立つので全体を茶色ないしは白色に近づけると、ごまかせる期間が延びます。

 

あれ、白髪の話じゃなかったぞ。なんというか、歳をとると「その人らしさ」がもう完全に堂に入ってくるので「積み重ねた」ものの質が出るよね。よい積み上げが出来ると良いな。天に祈るしかない。美しい高い年齢の女性に出会うのはとても嬉しい。はやく歳をとりたいな。

 

アイリスと、だんなさんとの雰囲気がいい。なんか子供どおしのカップルを見ているような、不思議な癒され感。

 

 

もとは人気ブログ。

http://advancedstyle.blogspot.com/advancedstyle.blogspot.com

 本も出てる。

Advanced Style--ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ

Advanced Style--ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ

 

 で、映画にもなった。


『アドバンスト・スタイル そのファッションが人生』映画オリジナル予告編

ファッションって、面白いことにその人の精神にも影響する。女装というものが本人の心に与える影響というものは、端で見ているよりもずっと強大で根本的なものだ。

アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生 [DVD]

アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生 [DVD]

 

 人間が身につけるものというものは、想像以上に本人に影響を与える。制服とかも意識していなかったけど、多分そうだったんだろうと思う。

私は、肌感覚に過敏で、布の素材が、結構ダメなものがある。

こういう人は多分かなり多いと思うんだけど、皮膚に触れるものは、コットンか、カシミアか、シルク。基本的には、天然素材でなければ、基本的にアウト。

ウールもチクチクするから駄目。ウールなら最外側に。

そういう肌から取り入れる感覚と、そして、自分が着ている感覚。他者から見られる感覚。そういう全てが、本人のメンタルに影響する。

女性なら、化粧をするだけで、人格も表情も変わる。

 

そして、そういった全ても、文明の鎧であり、

「どんな鎧を身に着けるか・・・」という【選択の自由を獲得】

そして、自分が自由であるということの【宣言】

おおげさにいっちゃうと、そういうものでもあるんだと思う。

結構、ハードルでもあるんじゃないかな。ある種の。

 

話は戻って、個人的な話。

22歳くらいの時に、片想いしていたヒトがファッション関係のひとで、チョーかっこよくて、私の怒涛の攻めに一度だけ映画を一緒に見に行ってくれた(多分、気を使ってくれて・・・断れなかったんだな。本当に悪いことをしたと反省しています。この場を借りて謝罪しますって匿名だから、わかんねぇ!)

 

彼はいつも、とっても格好良かった。

で、その一回限りのデートのときに

「どこのファッション・ブランドが好きなんですか?」

って、聞いてみたわけ!

そしたらね、そしたらね・・・!

なんと!

 

「ああ、自分で作る…から…(照)」

「え?」

「買わない」

ってね!恥ずかしそうにね、言うんだお~~~!!!!!

 

コレを聞いて、衝撃が走ったね!

どえええ!自作か!

それは、思い付かなかったぜ。

本物は違うぜ!

 

で、この言葉は、私にすごく影響を与えまして、それまで、あれやら、これやら、結構なブランド服を(といっても、ストリート系だけど)買いあさっていたのを、スパッと辞めました。すごいでしょ(別に、スゴクねえ)

 

私は、そんな布っ切れから立体的な服を作り上げるテクニックは持ち合わせていないので、とりあえず手持ちの服に手を加える事をするようになり、今に至ります。

丈を短くしたり、長袖をタンクトップにしたり、スカーフをチューブトップにしたりするくらいですけど、縫い目とかも超適当。売るわけじゃないし。自分が気に入ればいいし。近くじゃなくて、遠めで見れば、バレない。

 

私、いま新しい洋服、一切買いません。

買うのは、パンツと靴下のみ。(消耗品なんで)

あとは一生分の洋服を、山のように隠し持っている。

スポンサーが居るもんで、湯水のように流れてくるのだ!

 (それはこの記事に詳しい)

yukisiratori.hatenablog.com

洋服とかもそうだけど、消費するなら、自分の好きなように消費しつくすと、そのアイテムも成仏しやすい気がする。「もうこれ以上使えない」って云う所まで、かすかすになるまで、使い切ってあげると、もう自分の一部になって、満足げに雑巾になってくれる。そんなの自己満足なんだけど。

でも、やっぱり、鎧だから。

自分なりの鎧が、一番。

動きやすくて、戦いやすくて、自信もつく。

ヒトの為の服じゃなくて、自分の為の鎧♪だから愛せる。

手入れも苦にならない。ビルありがとう。答えをくれた。